エンディングダイアリー

私のこと、ときどきアイドル。

ねぇ聞いて ステキな恋をしてるの

メールやLINE、SNSなど、様々な便利ツールが発展していく中で、私は未だに手紙というアナログツールが好きである。

 

とりわけファンレターというものは、遠くで輝く愛しい存在の推しを想定してしたためる大切な手紙。恋文とは似て異なる、しかし書く側にとってはかなりの労力を要する行為。それこそ、ラブレターを書いているような気分になる。

応援する気持ちを伝える手段としてはTwitterのリプライやインスタのコメント欄なんかもあるけれど、手書きの文章の温度感は手紙ならではのものだし、何より自分の想いはきちんと一対一で伝えたい。

 

しかし、ファンレターを出すときは決まって「読まれたいけど読まれたくない」「読まれていないと考えていた方が心が楽」など、とても複雑で矛盾だらけな気持ちを抱える。
もちろん書いている間は、ちゃんと相手に読まれる前提で心を込めて文を綴る。決して失礼のないよう丁寧な文字で、便箋はなるべく2〜3枚におさめ、だらだら書かないよう心掛ける。そして、ファンとしてのありったけの愛を込めるよう努めているつもりだ。


ただ、私の推しは忙しい人である。手紙なんていくら書いても彼には読んでもらえないだろう。それ以前に未開封のまま捨てられている可能性すらあるが、その方がかえって好都合かもしれない。もし読まれたら恥ずかしいし、向こうだって全く見ず知らずの人間からの手紙なんて、貰っても困るだけなんじゃないか?

私が書いた自己満足のファンレターは、誰にも読まれずにそっと処分されるのがお似合いだろう。
 
 

 


 
 
最近の、とあるインタビュー記事にて。

 

会いに来てくれた方からのお手紙には「幸せをいっぱいありがとうございました」という感想が沢山ありましたが、

 

 

 

 

 

 


え?
 
 
え!?うそ!!!読んでる!? 手紙ってちゃんと読むんだ...読まれてるんだ....
 
 
 あの日、プレゼントBOXには沢山の手紙が入っていた。当たり前だが私の手紙はそのうちの一通でしかなくて、肝心の内容も当たり障りのないことばかり。年間を通してひっきりなしにファンレターが届くであろう彼の記憶には、例え読まれていたとしても私の想いなんてこれっぽっちも残るはずがない。

 

でも、読まれた可能性があるということは素直に嬉しくて、やっぱりめちゃくちゃ恥ずかしくて、いっそ死んでしまいたいくらいだ......。

 

レターセット、もう少し可愛い柄にしておけばよかった。ハンズのレターセットコーナーで一時間近くひたすら悩んで選んだのに。

切手も、はらぺこあおむしは正直ちょっと微妙だったかなぁ。

 

彼は、推しは、私が綴った一方的な愛の手紙を読んで、どう思ったんだろう。

刹那的にでも嬉しいと感じてくれていたら私も嬉しい。

けれど、でも、うーん......

 

今後の為にユーキャンのボールペン字講座でも始めようかな...。

 
 

ラブレター (M@STER VERSION)

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